脚本なしの一発撮りで動画を作ったので短いですが動画の内容について簡単にまとめます。
Canon写真新世紀の傾向として「わたし」を起点にしたナイーブな写真が受賞するということを感じていました。
今回の作品でも、病、死、両親の老いといったテーマが目に付きました。
写真評論家のうちばやししゅん先生の以下のツイートを見て、大きくうなづきました。
昨日のキヤノン写真新世紀のアーティストトーク
優秀賞も佳作も、写真のうまさみたいなものはかなり拮抗していて差がない印象
ただお話しを聴いていて思うのは
、優秀賞のほうが「私」の興味、人生、問題を「みんな」=社会や歴史によりうまくコネクトできていた気がする— うちばやししゅん | 打林俊 (@ShunUchibayashi) October 23, 2020
現代というのはいつのまにか「政治の時代」になっていて、自分自身の出来事をベースとしたうえで、それを社会、外の世界にはたらきかけることが芸術作品に求められている、という印象があったんですよね。
わたし自身、以前新世紀に出して落ちた作品を他人に見せたら、ひとりよがりだという批判を受けたことがあったので。
ところが。
写真というモノをテーマにした色の強い作家がグランプリで、風向きが変わった!? と感じました。
グランプリを取った樋口誠也さんの作品、わたしが見たとき(グランプリ発表前)正直なところピンときていなかったので焦りました。
というのが、写真新世紀2020の感想でした。