ミネシックスIIF 群馬生まれのスプリングカメラ

Mine six IIF

皆さんこんにちは!

フィルムカメラ系Vtuberの御部スクラです。

今回は、スプリングカメラのミネシックスIIF(Mine six IIF)について話します。

Mine Six IIF

Mine Six IIF 外観とスペック

Mine Six IIF

Mine Six IIF

Mine Six IIF

Mine Six IIF

Mine Six IIF

Mine Six IIF

レンズ:日東光学 S Kominar 7.5cm F3.5 3群4枚(ほかに旭光学Takumar付もあり)
シャッター:RECTUS B、1秒~1/300秒
巻き上げ:ノブ巻き上げ、赤窓式
カウンター:赤窓式
フォーカシング:連動距離計内蔵
ファインダー:逆ガリレオ式
フィルム装填:赤窓式
使用フィルム:120フィルム
発売年:1955年
発売時価格:13,000円
製造元:高嶺光学

価格参考:『アサヒカメラ』1955年8月号広告(『昭和10~40年 広告にみる国産カメラの歴史』1994年、朝日新聞社、p.193より)

Mine Six IIFについて

Mine six IIF

ミネシックスIIFは、群馬県の高崎市にあった高嶺光学という会社が1955年、昭和30年に発売したフィルムカメラです。
こういう、蛇腹を使った中判カメラのスプリングカメラというジャンルが1950年代にたくさん製造されたんですが、そのなかのひとつになります。

Mine six IIF

なんでスプリングカメラというかっていうと、バネ、スプリングが仕込まれていて、蓋が自動で開くからなんですけど、わたしのミネシックス、自分で作った蛇腹を入れているので、ちょっと開閉がきついんですよね。
でもまあ、スプリングカメラの開閉、バネの勢いでやるのはよくないとされているので、まあいいか、という感じです。

このミネシックスの蛇腹を制作している様子は以前UPしたので、ぜひご覧ください。

カメラの蛇腹を作る動画(我流)

作例

それでは、実際に撮った写真を見てみましょう。
ミネシックスIIFには旭光学、のちのペンタックスのタクマー付きもあるんですけど、わたしのは日東光学のコミナーつきです。

Mine six IIF 作例

ちょっとこのフィルム、イルフォードの中判フィルムに斑点が出る不具合に遭遇したものをレタッチしたものなので恐縮なんですけど、それにしてもよく写ってるんですよ。

↓斑点の件はこちら

【小ネタ・Vlog】Ilford中判フィルムの斑点発生トラブルに遭遇

それなりに絞り込んでますけど、画面の隅までいい感じです。

Mine six IIF 作例

それで調べてみたら、このミネシックスIIFについているS Kominarってレンズ、3群4枚のテッサー型なんですよね。
こういう1950年代の日本製スプリングカメラって、だいたいが3群3枚のトリプレットだと思っていたので驚きました。

Mine six IIF 作例

Mine six IIF 作例

つくりがしっかりしている

レンズもそうなのですが、資料によると、このミネシックスというカメラは、スプリングカメラとしては比較的高級な製品を目指していたようです。
レンズがテッサー型なのもそうですし、カメラ自体のつくりというか、ボディの立て付け自体も、わたし、他の四畳半系みたいなスプリングカメラも触ったことあるんですけど、あきらかにしっかりしているんですよね。
前蓋の開閉部分とかがしっかりロックされていて、剛性感がある。

ボディの立て付けがよい

日本製のスプリングカメラでいちばんつくりがいいのは旧マミヤシックスだと思うんですけど、それに次ぐくらいつくりがいいと思います。

距離計の操作性はスプリングカメラの限界を感じる

使っていて気になった点としては、やっぱり、こういう感じの1950年代の距離計つきカメラにありがちですけど、距離計の調整はしづらいですね。
あと、ピントを合わせるときにヘリコイドを回しますが、そのノブがレンズの上についていて回しづらいです。

ノブの位置がいまいち

スプリングカメラなので、他に位置がないから仕方ないことではあるんですけど。
しかも、シャッターボタンが右手側なので、普通は左手で下からホールドすると思うんですけど、右手でピントノブを回そうとすると、距離計窓が手で隠れてしまって見えなくなっちゃうんですよね。
右手でしっかりと掴んで左手でピントを合わせるしかないです。
このピント合わせのしにくさは、実際に使ってみないとわからない不便なところでした。

ミネシックスは後継機がマニアック

このミネシックスを作った高嶺光学、このあとにはズノーのレンズが搭載されたり、スプリングカメラなのにセレンの露出計が内蔵されたり、相当攻めたカメラを販売しています。

後継機がマニアック

ズノーの名声のおかげで、この次に出たIIIS型はけっこうな値段がついてしまっていますけど、このIIF型は比較的安く購入できるので、スプリングカメラを触ってみたいという方、状態にもよりますが悪い選択ではないのではと思います。
まあ、中古だと蛇腹の状態がダメな可能性が高いのが難しいところですけどね……。

Mine six IIF

というわけで今回は、スプリングカメラのミネシックスの紹介でした。
中判カメラも紹介していきたいと思うので、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。
御部スクラでした。

参考文献

萩谷剛 『ズノーカメラ誕生――戦後国産カメラ10物語――』 1999年、朝日ソノラマ
p.129-145 収録 「第7章 ミネシックス――群馬県高崎市のカメラメーカー――」