2023年版!メタバースを体験するためのおすすめVRゴーグル機器ベスト3!

2023年版!メタバースを体験するためのおすすめVRゴーグル機器ベスト3!

この記事では、VRChatやcluster、Neos VRといったいわゆるメタバースを楽しむために、どんなVRゴーグル機材を選んだらよいのかということについて解説します。

著者は主にVRChatを利用しているいちユーザーです。
実際にVR(メタバース)を利用している人間ならではの視点から、いま、2023年にVRゴーグルを買うならどんな製品が良いのかを徹底的に紹介していくので、ぜひ参考にしてくださいね。

Contents

1位:Meta Quest2(旧:Oculus Quest2)

追記:Quest2はダメでした。まったくおすすめしません。

これは自分の環境の問題なのですが、Meta Quest2(Oculus Quest2時代のもの)を入手して使おうとしたところ、一度も使うことができずに手放すことになりました。

原因はそもそもセットアップすることができなかったことです。

手元にあるスマホが古い型落ちのiPhoneしかなく、しかも状態が非常に悪いものだったため、セットアップ時にスマホ本体とペアリングを行うことができませんでした。

また、知人から不要なAndroidスマホを譲ってもらいペアリングを試みたのですが、そもそもアプリ内でMetaアカウントにログインすることができず、こちらも初期設定を行うことができませんでした。

元の本文

まず最初に紹介するのが、VRゴーグルの定番、Meta Quest2(旧称:Oculus Quest2)です。

VR(メタバース)について知っている人にとって、これはとてもベタな選択肢に感じるかもしれないですが、やはり最初に購入するのなら、Meta Quest2が無難であるといえます。

Meta Quest2がおすすめの理由

Meta Quest2

↑画像引用元 https://www.meta.com/jp/quest/products/quest-2/

Meta Quest2がおすすめできる理由は、もっとも普及していて、情報が多い製品であるためです。
VR機器を使っていくなかで、パソコンとつないでセットアップしたり、装着感を向上させたいと思ったとき、情報をすぐに見つけることができます。

また、発売元はFacebookを運営しているMeta社で、VRゴーグルの中ではもっとも大きな会社です。
なんだかんだでMeta社はメタバースやVRを続けていくと思うので、問題なく使い続けられるといえるでしょう。

さらにいえば、買収される前のOculusは、こういったコンシューマ向けVRヘッドセットのパイオニアともいえる存在です。
その点でも(古くからのVR愛好家にとってはいろいろあるのでしょうが)血筋としては信用できるといえるのではないでしょうか。

Meta Quest2は安い

Meta Quest2の市場価格は、128GB版で約6万円です。

2022年の夏に値上げされてこの価格になってしまいましたが、それでも各種のVRゴーグル(VRヘッドセット)のなかでは廉価な部類です。

スタンドアローンで使える

Meta Quest2は、本来スタンドアローンで使用することが想定されたVRゴーグル(VRヘッドセット)です。

そのため、VRChatのようにQuest2単体でもプレイできる環境が用意されたメタバースには、PCとつながなくてもヘッドセット単体でログインすることができます。

ただし、VRChatをMeta Quest2単体でプレイすると「行くことができるワールドが限定される」「使用できる・表示できるアバターが限定される」といった機能制限が生じます。

Quest単体で行けるワールド
↑VRChatの画面。ワールドのサムネイルの右側に緑色の丸があるワールドはQuest単体でも行ける。

Meta Quest2単体でVRChatをプレイしているユーザーは、多くの場合、それに飽き足らずPCを買い足して、Meta Quest2をPCにつないでプレイするようになることが多いです。

ですがそれでも、もしこれからVRChatをプレイしたいと考えているのなら、スペックの高いゲーミングPCを買うよりも先に、Meta Quest2を買って単体でプレイすることをおすすめします。

理由は、機能限定版であったとしても、VRゴーグルでメタバースの世界に没入することは、これまでにない驚くべき体験であるためです。
VRChatはパソコンのディスプレイでもプレイできますが、その状態でははっきりいってネットゲームと大差ありません。
ゴーグルを被って少しでも早くメタバースの世界へダイブするなら、Meta Quest2単体という選択肢は十分以上にアリです。

VRChat以外でも使える

Meta Quest2のメリットとしてはほかに、VRChatのようないわゆるメタバース以外でも使いやすいということが挙げられます。

PCとつないでSteam VRのゲームが遊べるのはもちろんですが、スタンドアローンでの使用が可能なため、Meta Quest2用のVRアプリを単体で遊ぶことも可能なのです。

もしメタバースに飽きてしまっても無駄になることがありません。

Meta Quest2用のVRアプリ
↑Quest用のアプリはたくさんある(画像引用元:https://www.oculus.com/experiences/quest/

ですが、下に書いていくようにMeta Quest2にはいくつかの不利な点もあります。

無線だと電池切れが早い

VRChatでMeta Quest2のユーザーからよく聞く意見。
それが、無線で使うとすぐに電池が切れるということです。

充電されていない状態でVRChatをプレイしている場合、だいたい2~3時間で電池が切れてしまうことが多いようです。

また、PCと有線のケーブルでつないで、PCからUSB給電を受けている場合も、充電より電池消費のほうが早いため、充電しない状態よりはマシですが徐々に電池が減っていってしまいます。

PCと接続するには多少の手間が必要

PCと接続するには多少の手間が必要
↑画像引用元:https://www.meta.com/jp/quest/setup/

もうひとつの問題が、PCとつなぐのに多少手間がいるということです。

上にも書いたようにMeta Quest2は本来、スタンドアローンで使うことが想定され開発されたVRゴーグルです。

PCとつないで使用することは問題なく可能で、実際、多くのユーザーがそうしています。
ですが、VRChatをはじめとするSteam VRを用いたVR・メタバースのソフトウェアで使うには、Steam VRのほかにさらに、Quest Link(旧Oculus Link)というものを挟む必要があります。

ようは、方法としてはあまりスマートではないということです。

ただし、Meta Quest2をPCとつないで使っているユーザーはさまざまなVRヘッドセットユーザーの中では非常に多いため、参考になる技術情報は非常に多く、もしわからないことがあってもすぐに対処方法が見つかります。
また、ほかのVRゴーグル(ヘッドセット)にもそれぞれ異なる手間が存在するので、どれを買ってもトータルでは手間は変わらないといえます。

フルトラ(全身のトラッキング)に手間がかかる

もうひとつのデメリットとして、フルトラッキング(フルトラ)がやりづらいということが挙げられます。

Meta Quest2でトラッキング、つまり動きの検出が可能なのは頭と両手のみです(このことを「3点トラッキング」といいます)。

この場合、VRChatのようなメタバースでは腰から下は頭や手足の位置から推測して動く形となります。
(たとえば、頭の位置が下がったらしゃがむ、部屋の中で頭が横に動いたら歩くといった感じ)

他のVRゴーグルには、単に足や腰のセンサーを買い足すだけで6点トラッキングになることができるものもあります(例:下で紹介するValve Index)。
ですが、Meta Quest2ではその方法は不可能で、腰や足にトラッカー(センサー)をつけるには、Meta Quest2とは別ルートでトラッキングを行う製品を買う必要があるのです。

定番製品としては「ハリトラ」があります。

↓ハリトラの公式サイト。購入はこちらから。
https://ja.shiftall.net/products/haritorax2021

とはいえ、最近ではMeta Quest2でフルトラになるための定番製品「ハリトラ」の入手性も非常によくなってきました。
また、下で解説する「Valve Index」のような外部センサーを用いる方式(アウトサイドイン方式)のVRゴーグルは少数派になりつつあります。

もし将来フルトラになりたいという場合でも、別途センサー(トラッカー)を買い足すことを前提として、Meta Quest2を買ってしまってよいのではないでしょうか。

Meta Quest2と一緒に使いたい関連商品

USBケーブル

まず、PCと接続するのに必要なUSBケーブルです。
このケーブルですが、USB3.0もしくはUSB3.1のケーブルが必要です。

純正品もあるのですが、理不尽なほどに高いことで有名です。

定評がある製品としてはANKERのこちらのケーブルが多くのVRChatユーザーに愛用されています。

単3乾電池

Meta Quest2のコントローラーは単3乾電池仕様です。

VRChatを長時間していると、プレイ中に電池が切れることが普通にあります。
なので、エネループをはじめとする充電式のニッケル水素電池をあらかじめ一緒に買っておくとよいでしょう。

普通の単3乾電池と違って液漏れしないのもよいですね。

Eliteストラップ

Meta Quest2のデフォルトのストラップは単なるゴムバンドのようなもので、装着感があまりよくないという声が多いです。

そのため、純正の「Eliteストラップ」をはじめとする高機能・好装着感のストラップに交換して使用しているユーザーが非常に多いです。

また純正品のほかにも、互換品も多く存在しています。

ただし、デフォルトでついているストラップにも、VRChatに慣れてきたユーザーがやりがちな「あおむけで布団に横になってプレイする」場合寝心地がよいというアドバンテージがあります。

ようはMeta Quest2を買えばいい気がする

この時点で相当な長文になってしまっている気がしますが、Meta Quest2はVRゴーグルの中でも非常に無難な選択肢です。
迷ったらMeta Quest2を買うのはかなりおすすめな選択肢だといえるでしょう。

2位:PICO4

PICO4は2022年の9月に発売したVRゴーグルで、Meta Quest2と並んで、5万円前後の比較的廉価なラインのVRゴーグルとしては定番製品のひとつです。

Meta Quest2もそうですが入手性もよく、Amazonやヨドバシなどメジャーな店舗ですぐに購入可能です。

Meta Quest2のMeta社はアメリカの会社ですが、PICO4の発売元は中国の会社で、ByteDanceグループ(TikTokの運営元)の子会社の製品となります。

PICO4のメリット

PICO4

画像引用元:https://www.picoxr.com/jp/products/pico4/overview

PICO4はMeta Quest2の対抗馬としてなかなかにおすすめできる存在です。
とくに、単体で使わず、PCにつないで使うことだけを考慮した場合、かなりコストパフォーマンスがよい製品だといえるでしょう。

PICO4は安い

メタバースを楽しむうえでPICO4を選ぶ最大のメリット。
それはなんといっても安いということです。

PICO4の市場価格はだいたい税込みで49,000円。
この時点でMeta Quest2より安いのですが、定期的にセールが行われて、安い場合には4万円台前半まで下がります。

Meta Quest2が2022年夏に値上げされて以降、もっとも安く手に入る実用的VRゴーグル(ヘッドセット)だといえるでしょう。

画質がよい

Meta Quest2もけっして画質は悪くないのですが、筆者がPICO4を被ってみたときの感想としては、Meta Quest2よりもさらに画質がよいと感じました。
メタバースへの没入感には画質は非常に重要なので、これは相当なアドバンテージだといえます。

重量バランスがよい

PICO4は、頭に固定するストラップの後頭部にバッテリーが収納された構造になっています。

重量バランスがよい

画像引用元:https://www.picoxr.com/jp/products/pico4/overview

そのため、頭の前後で重量のバランスがよく、Meta Quest2に比べて装着していて疲れないといわれています。

いっぽう、デメリットとしては以下のようなものが挙げられます。

情報は少ない

Meta Quest2に比べて、PICO4はユーザーの絶対数が少ないため技術情報は少なめです。
使用していてトラブルに遭遇した際には、Meta Quest2のほうが解決は容易だといえるのではないでしょうか。

ただし、VRChatをプレイしている限りでは、PICO4でひどいトラブルに遭ったというユーザーを見かけたことはいまのところないです。

単体での使用は可能だがアプリが少ない

PICO4も、Meta Quest2同様単体での使用が可能です。

単体での使用が可能

画像引用元:https://www.picoxr.com/jp/products/pico4/overview

ですが、Meta Quest2ほどにはアプリが出ていないので基本的にはPCにつないで使うことが多くなるでしょう。

具体的にいうと、VRChatをPICO4単体でプレイすることができないのは大きな弱点だといえます。
ただしもちろん、PCにつないだ状態でVRChatをプレイすることは可能です。

フルトラになるのはMeta Quest2同様に手間が必要

PICO4も、Meta Quest2同様に、頭と両手の3点トラッキングにのみ対応した機器です。

そのため、腰や両足にトラッカー(センサー)を取り付けてフルトラッキングになるには、別途「ハリトラ」などの機材を買うことが必要です。

VRゴーグルを被って横になるのには向いていない

後頭部にバッテリーが収納されていて重量バランスがよい代わりに、VRChatのプレイ時に、ゴーグルを被ったまま布団に横になるような行為には向いていません。
その点ではMeta Quest2のほうが向いているといえるでしょう。

安く性能がよいVRゴーグルが欲しいならPICO4は悪くない選択肢

このように、後発ということでPICO4にはスペック面でのアドバンテージがあり、しかも価格が安いです。
その分こなれていないようにも感じますが、致命的なトラブルや持病のようなものはいまのところ報告されていないので、PCにつないで使う価格が安めのコンシューマ向けVRゴーグルとしてはなかなかにおすすめできる選択肢だということができるのではないでしょうか?

3位:Valve Index

Valve Indexは、ゲーマーならみんな知っている「Steam」の運営元、Valve社が自社で発売したVRゴーグルです。

自社製品ということもあり、VRChatのプレイに必要なSteamVRにネイティブに対応していて、スムースに使用することが可能です。

上で紹介したMeta Quest2とPICO4はゴーグル・コントローラーのほかに別途センサーを設置することが不要な方式(インサイドアウト方式)でしたが、このValve Indexは使用する部屋に外部センサーを設置することが必要(アウトサイドイン方式)だということが大きな違いとなります。

ではValve Indexにはどんなおすすめポイントとデメリットがあるのでしょうか?

外部にセンサーがあるVRゴーグルとしては定番

Valve Index

画像出典:https://store.steampowered.com/valveindex

Valve Indexは2019年に発売した製品で、すでにこなれたモデルではありますが、2023年現在でも十分なハイスペックを持っています。
画面の液晶解像度もMeta Quest2やPICO4と大差なく、十分に良好な画質です。

VR機器というまだまだ進歩が著しいジャンルにおいて、1年や2年という期間は製品を陳腐化させるのに十分なのですが、Valve Indexはまだまだ第一線で活躍することが可能なモデルです。
もともとそれなりの値段がする上記機種として発売したこともその要因といえるでしょう。

フルトラになることが容易

Meta Quest2やPICO4の項目で、フルトラ(全身トラッキング)には別途機材を買う手間が必要だ、ということを書きました。

それに対し、Valve Indexはより少ない手間でフルトラになることが可能です。

Valve Indexを購入したときに入っているセットでトラッキング可能なのは、こちらも頭と両手のみの3点トラッキングです。

ですがValve Indexにはそのほかに外部センサーの「ベースステーション」というものが入っています。

ベースステーション2.0

画像引用元:https://www.valvesoftware.com/en/index/base-stations

このベースステーションで検出可能なセンサー(VIVEトラッカー)を腰と足に取り付けることで、よりスマートに、6点のフルトラッキングになることができるのです。

しかも、Meta Quest2やPICO4で定番となっている「ハリトラ」に比べて、Valve Indexのフルトラッキングは身体の動きを検出する精度が高いことが知られています。
これは「ハリトラ」が地磁気を用いた検出方法なのに対して、Valve Indexのフルトラに使う「VIVEトラッカー」は赤外線による検出を用いているためです。

精度の高いフルトラを行いたいなら、Valve Indexは悪くない選択肢だといえるでしょう。

デメリット:高い

Valve Indexのデメリットとして、値段が高いことが挙げられます。
2023年現在、頭と両手の3点トラッキングのフルセットでだいたい20万円します。

以前には値引きが行われたこともあったのでそういうタイミングを狙うという手がなくもないですが、今後あるかというと微妙です。

ベースステーションが壊れると詰む

Valve Indexがトラッキングの検出に使用している外部センサーの「ベースステーション」は、壊れやすいといわれています。

内部に強いレーザーが使われていたり、回転する部品が使われていたりと、相当に無理をしている構造のようです。

筆者はValve Indexのベースステーション(ベースステーション2.0)より世代が古いベースステーション1.0を使っているのですが、先日、2つあるうちの1つが壊れました。

先日壊れたうちのベースステーション1.0
↑先日壊れたうちのベースステーション1.0(赤いLEDが点灯している)

ベースステーションは修理が難しく、買い替えようとしても市場在庫が長らく払底しています。
噂によれば内部のレーザーの部品の調達が難しくなったともいわれています。

もしフルトラを行いたい場合でも、もしかすると、あえてVIVEトラッカーを使おうとするよりも、多少の不便をしのんでハリトラなどを選ぶ方が無難といえるのかもしれません。

Valve Indexコントローラーは壊れやすい(らしい?)

また、Valve Indexのコントローラーは壊れやすいといわれています。

Valve Indexコントローラー
↑うちのINDEXコン

筆者が持っているValve Indexコントローラーはまだ壊れそうな兆候はありませんが、Valve Indexコントローラーを使っているとVRChatで話すと、いつかは壊れるから保証に注意しろと毎回いわれます。
ただし、公式の販売ルートで購入する限りにおいては、修理や交換の対応は非常によい、ともいわれています。
その点では壊れても安心だとはいえるでしょう。

VRゴーグルを被ったまま横になるのには向いていないらしい

これは筆者は体験していないのですが、Valve IndexはVRゴーグルをかぶったまま横になってVRChatをプレイするのには向いていないらしいです。
後頭部がとても寝にくい形になっているほか、それをやるとゴーグル本体が割れて壊れるという話も聞いたことがあります。

レベルの高いフルトラッキングならValve Index

このように、Valve Indexはコンシューマ向けのVRゴーグルとしては多少値段が高いいっぽうで、外部センサーを用いる「アウトサイドイン」方式ならではのクオリティの高いトラッキングが可能です。

全身を動かすフルトラッキングの定番選択肢として、全然アリな製品だといえるでしょう。

そのほかのVRゴーグル選択肢

そのほかにも、メタバースを楽しむためのVRゴーグルにはいくつかの選択肢があります。
簡単に紹介します。

HTC VIVE PRO(初代)を中古で買う

HTC VIVE PRO(初代)台湾のHTC社が2018年に発売したVRゴーグルです。
Valve Indexと同様の規格(ライトハウス方式)を採用していて、各種機器には互換性があります。

HTC VIVE PRO(初代)のメリットが、頑丈だということです。
他のVIVEシリーズもそうなのですが、HTC VIVEシリーズはとにかく壊れないということで知られています。
筆者の家にあるVIVEシリーズの製品も、ベースステーションを除いて壊れそうにないです。

またVIVE PRO(初代)は、画面の表示に液晶ではなく有機ELを用いています。
有機ELの利点が「黒いところが黒く、暗いところが暗く」表示されるということです。

Meta Quest2やPICO4、Valve Indexが採用している通常の液晶は、黒い場所が厳密には黒くない、グレーに表示されてしまいます。
いっぽうVIVE PRO(初代)なら、メタバースの「夜のワールド」「暗い部屋のワールド」をより臨場感いっぱいに楽しむことができるのです。

中古の供給は潤沢なので、悪くない選択肢だといえるでしょう。

デメリットとしては、発売から年数が経っていて、ベースステーションが経年劣化して壊れる可能性があるということが挙げられます。

HTC VIVE PRO2

HTC VIVE PRO(初代)の後継機種が、2021年発売のHTC VIVE PRO2です。

このHTC VIVE PRO2ですが、イマイチおすすめしにくいモデルです。

HTC VIVE PRO(初代)の最大の強みだった有機ELではなく、他社製ゴーグル同様の液晶画面になってしまい、とくに尖った部分がなくなってしまいました。

また、付属しているコントローラーの使いやすさは価格帯が同じValve Indexのほうが優れています。
正直、これを買うならValve Indexでよいのではないかと思います。

HTC VIVE(初代)を中古で買う

HTC VIVE(初代)

2016年発売のHTC VIVE(初代・無印)を中古で買うというのも、とにかくなんでもいいから安く上げたいという場合アリなのではないでしょうか。

こちらはさすがに発売年が古いだけあって、画面の解像度はとても低いです。
ですが、画面自体はHTC VIVE PRO(初代)同様有機ELを採用しているので「黒い部分が黒く見える」臨場感あふれる体験が可能です。

デメリットとしてはこちらも、経年劣化でベースステーションが壊れると面倒、ということが挙げられます。

そのほかにもいろいろあるが、コンシューマ向けでは上記機種がメジャー

そのほかにも、8Kの超高画質に対応したPimaxをはじめ多くのVRゴーグルがありますが、一般ユーザーが買って使うのはだいたいここまでに挙げた製品が主となるでしょう。

2023年現在なら、新品で買うのは

  • Meta Quest2
  • PICO4
  • Valve Index

中古も含めるなら

  • HTC VIVEシリーズ各種

までが選択肢です。

結論としては

長々と書いてきましたが、結論としては、これから初心者の方がVRChatのようなメタバースのためにVRゴーグルを買うのなら、Meta Quest2がなんだかんだいって無難だといえるのではないでしょうか。

定番製品には定番である理由があります。

筆者は初代VIVE+INDEXコン+VIVEトラッカーのユーザーですが、ベースステーションが壊れたので、全部売ってQuest2+ハリトラに移行することを考えています。

フルトラのことを考慮したとしても、無理にVIVEトラッカーを選ばないでハリトラで十分だといえます。
迷ったらMeta Quest2を選ぶのがおすすめです。

Amazon プライム対象