フィルムカメラの裏蓋を間違えて開けてしまったらどうなるの?

フィルムカメラの裏蓋を間違えて開けてしまったらどうなるの?

【この文章は動画脚本をもとにしたものです】

フィルムカメラVtuberの御部スクラです!

今回はフィルムカメラ初心者の方向けの内容として「巻き戻す前に、途中で蓋を開けてしまったらどうするの?」ということについて解説します。

フィルムカメラで写真を撮るとき、中にフィルムを入れますよね。
(35mmフィルムの場合)撮り終わって巻き戻すまで、絶対に蓋を開けてはいけないんです。

裏蓋を開けてはいけない

なんでかというと、フィルムに外の光が直接あたると、光が強すぎて撮った写真が真っ白に(ネガは真っ黒に)なってしまうからなんです。

というわけで、実際にどうなるか見てみましょう。

間違えて蓋を開けたらどうなるの?

実際に見てみましょう。

蓋をあけたフィルム

これが巻き戻す前に意図的にカメラの蓋を開けたフィルムです。
上のほうには大丈夫なところもあるんですけど、下の方、蓋をあけたときにちょうど外側にあったところは真っ黒になってしまっていますね。

巻き戻す前に意図的にカメラの蓋を開けたフィルム

巻き戻す前に意図的にカメラの蓋を開けたフィルム

コンタクトシート(ベタ)

フィルム全体を取り込んで色を反転してみるとこんな感じです。

蓋をあけたフィルム

正常なフィルム

比較として、こっちは正常なフィルムです。
こちらは写真が写っている部分と、それ以外とがくっきりわかれています。

正常なフィルム

コンタクトシート(ベタ)

フィルム全体を取り込んで色を反転してみるとこんな感じです。

正常なフィルム

スキャンするとこんな感じ

このフィルムをパソコンに取り込んで、写真として見られるように編集(色を反転)してみるとこんな感じになります。

いちばんひどいところは、こんなふうにほとんど真っ白です。

裏蓋をあけたフィルムのスキャン

もう少しマシなところも、フィルムの一部しか写っているところが見えません。

裏蓋をあけたフィルムのスキャン

さらに、少しだけ光が漏れてきたところが、このようにオレンジ色の光がかぶっています。

裏蓋をあけたフィルムのスキャン

裏蓋をあけたフィルムのスキャン

フィルムが入っているかの確認方法

このように、カメラの裏蓋を途中であけてしまうと写真が正常に撮れなくなってしまうんです。

なので、裏蓋をあける前には、中にフィルムが入っていないか確認しましょう。

フィルムが入っていないか確認する方法

裏蓋の確認窓

主に80年代~90年代のフィルムカメラで裏蓋に確認用の窓があいているものは、そこを見ればわかります。

フィルムが入っているかの確認方法

巻き戻しクランクで確認

確認用の窓がないものは、巻き戻しクランクを少し回してみて、抵抗感があれば入っているとわかります。

(巻き戻し「ノブ」の場合もあります)

フィルムが入っているかの確認方法

余談

ちなみに。
撮影済みのフィルムを、こうやって意図的にびーっと引き出すと、写真が全部ダメになります。

写真が全部ダメ
昔の映画で、写真を撮られたくなかった悪役とかがフィルムを引き出すシーンがあると思うんですけど、これはなにをしているかというと、ようするに写真の全削除です。

もし裏蓋をあけてしまったら

では、もし写真を撮っていて裏蓋をあけてしまったらどうしたらいいんでしょうか。

すぐに裏蓋を閉める

まず、すぐに、できるだけ早く蓋を閉めましょう。
早ければ早いほど、それまでに撮った写真が大丈夫な確率が高まります。

そして、巻き戻して普通に現像に出しましょう!

今回実例として紹介した写真のように、裏蓋をあけてしまっても、大丈夫な写真と大丈夫ではない写真があるんですね。
なので、すぐに裏蓋を閉めてさえいれば、全部がダメではない可能性もそれなりにあります。

大丈夫な写真
↑このように大丈夫な写真もあります。

諦めず現像に出してみる

裏蓋をあけてしまっても、あきらめずに現像に出してみるといいでしょう。

ここまでも話してきた通り、すぐに蓋を閉めていれば全部の写真がダメになっているということは少ないです。

現像に出すのはお店的にもOK

一応補足として、裏蓋をあけてしまったとしても、現像に出すことは写真屋さんとしては全然問題ないです。
カラーネガフィルムの現像は現像機という機械で行いますが、単に光が多くあたりすぎているだけで、フィルムの状態は正常なものと同じです。

なので、たとえば機械が痛むなどの理由で断られるようなことはありません

補足でした。

意図的な光線漏れ写真について

ちなみに、たとえばトイカメラの文脈で意図的に光漏れをした写真を楽しむ、という文化もあるんですけど、わたしの意見としては、まずは光漏れとかのない写真がどんなものかからやったほうがいいんじゃないかなーと思います。
守破離といいますか。
でも、わたしは普段絶対やるはずがないんですけど、今回意図的に光漏れの写真を作ってみて、たしかにこれは絵になるといえば絵になると感じたんですよね。

裏蓋をあけたフィルムのスキャン

↑けっこうこの写真とか好きです。
なので一方的に断罪することもないし、それぞれ好きなように楽しめばいいんじゃないかな、と思います。

関連記事:裏蓋を間違えて開けるのを防止したカメラ

ちなみに、フィルムカメラ現役時代末期には、ミノルタの一眼レフカメラが間違えて裏蓋を開けるのを防止する機能を搭載しました。

こちらの記事で解説しています。

MINOLTA α-Sweet IIのセーフティロック機構 (safety lock of Dynax 5 / Maxxum 5)

まとめ

というわけで今回、初心者の方向けの解説動画でした。
裏蓋をあけてしまうというミスの解説、同時期に投稿されたAKB48の方の動画とネタがかぶってしまって申し訳なさがあるのですが、この動画が参考になれば幸いです。

ありがとうございました。御部スクラでした。