下ネタの手話をいくつか覚えた。そして怒り。

完全に興味本位でなのだが、下ネタの手話があるだろうと思って調べたところ、以下のページが出てきた。

手話で“隠語”シリーズ…
https://ameblo.jp/19671004/entry-10097186299.html

この記事は2008年のものだが、手話で「アナル」「レズ」「シックスナイン」が紹介されている。

はっきりいって自分は下世話である。手話で「こんにちは」も「私」も言えない。というか何も知らないし、勉強したことがない。

完全に興味本位で調べただけだった。しかし、続いて「うんこ」「ちんこ」を調べようとしたところ、怒りを覚える出来事があったのだった。

手話で「うんこ」は以下のページで紹介されている。
「手話ステーション」の「うんこ」のページ
https://station.mdi.cc/PC/index.php?controll_id=sl-102&sign_id=1081

また、手話で「セックス」も以下のページで紹介されているのを見つけた。
「手話ステーション」の「セックス」のページ
https://station.mdi.cc/PC/index.php?controll_id=sl-102&sign_id=1017

だが。

「手話 ちんこ」で検索したところ、2026年の日本のインターネット上には、手話でちんこをなんと呼ぶか書かれていないどころか、以下のokwaveの、非常に憤りを覚える記事くらいしか出てこないのだった。

真面目な質問です。手話で「陰茎」などはどう表現しますか?
https://okwave.jp/qa/q5323268.html

このokwaveは本当にひどい。引用するが、

真面目な質問です。Googleにも図書館にあるどの手話単語集と辞典にもなかったものです。男性の陰部と女性の陰部を手話でどう表現しますか?よろしくお願いします。

という質問に対して返ってきているのが、

orangezzzz
ベストアンサー率35% (401/1119)
2009/11/01 09:02
回答No.2
>手話も言語の一部です。手話でどう表すのか、興味津々です。
・・・単なる興味ですか。
それでは回答します。
そのような手話はありません。
解決してよかったですね。

なのだ。2009年にこのことを書き込んだorangezzzzという人物。恥を知れ。くたばれ。

たしかに、もしかすると質問者は下世話な興味で聞いただけの可能性はあるかもしれない。しかし、お前は障害者を馬鹿にした。

なるほど。お前は、聴覚障害者は、性についての下世話な話をしない、清らかな人間であるべきだという、非常に差別的な考え方の持ち主なんだな。

ないわけがないだろ。耳が聞こえなくてもちんこについて語る必要があるに決まっているだろうが。

これは義憤である。

なぜこのようなことを思うのか。なぜこのような怒りを抱くのか。

例を挙げて話すが、以前知人に(その後疎遠になってしまったが)、脊髄を損傷した重度障害者がいた。

彼は生活するうえで、介助者が来る生活リズムに合わせて生活することしかできない。

いっぽう自分は、仕事が許す範囲で、夜更かしをしたり、サボったり、自堕落に生活することが(愚行ではあるが)許されている。

重い障害者は自堕落に生きることが許されていない。

つまり、障害が本当に障害でなくなるときというのは、自堕落に生きることがひとつの選択肢として許容されるようになるときである。障害がない側に近い人間と同じように。

「ちんこ」の手話はありません、と、質問した者を嘲笑することは、障害者に自由なんて贅沢だと言っているに等しい。

「障害者ごときが性の話をするな」と言っていることとまったく同様である。それは、「あなたは重い障害者なのだから夜更かしなんかする権利はありません」というのと同じことである。

(関係ないが、Windowsの変換で「障碍者」が「障害者」よりも優先されて変換されることにも常に怒りを覚えている。わたしは「障害者」の害の字を悪い字であるとして嫌うこと自体が差別的であると認識している。ライターの仕事でその単語を使うときは、クライアントに合わせて、日和って「がい」表記を使ってしまうこともあるのだが……)

わたしは本当に怒りを覚えた。

自由とはそういうことだとわたしは認識している。

「英語の下世話な単語」「中国語の下世話な単語」をまとめた書籍があるのなら、「手話の下世話な単語」をまとめた書籍があってもよい(ろうコミュニティがそれを望まないならなくてよいが)。

投稿日: 2026年2月11日