わたしはいつのまにか、中国のbilibiliをかなり頻繁に見る、少数派の日本人になっているのだが、中国語のネットスラングで疑問に思う単語があった。
それが「中国」そのもののことを、闹钟(目覚まし時計という意味)や、その絵文字の⏰と書くことである。
(bilibiliの動画はほとんどが字幕付きなので、字幕でこのようなスラングを見る機会が多い)
闹钟の発音はnàozhōngで、中国(Zhōngguó)とzhongが共通するのでなんらかの当て字だとは思ったのだが、それ以上のことはわからなかった。
Claudeはこの件についてなにも提示することができなかった。
また、もし敏感な単語だったときのことを考えて、Deepseekにも聞きにくかった(わたしは中国関連の調査でDeepseekをよく使うため)。
闹钟/⏰は「老中」という表現に由来しているらしい
ということで、VRChatの中国人のフレンドに質問したところ、このスラングの意味が分かった。
これは「老中」(lǎozhōng)という表現への当て字らしい。
老中(lǎo zhōng)と闹钟(nào zhōng)は発音が似ているため、言い換えとして使われているようだ。
※似た例としては、男娘(nán niáng、「男の娘」という意味)を南梁(nán liáng)と言い換えたりする。
このように「老」をつけると、そこまで馬鹿にしているわけではないが、親しみやすさを込めた呼び名になるらしい。
ニュアンスとしては、多少親しみと揶揄が混ざったような感じで「中国」を表すスラングのようだ。
似た表現として、日本を「老日」と呼ぶ場合もある。
この「老日」には、たとえば「小日本」や「小日子」という単語とは異なり、軽蔑のニュアンスはないらしい。
ただ、日本人は使わないほうがよさげ
ただし、闹钟や⏰という表現は、自国の政府に対して批判的な中国人も使う表現だということだった。
必ずしもそのような人だけが使うわけでもないのだが、用法によっては「中国を馬鹿にしている」表現と捉えられる可能性も(とくに日本人が使うと)ありそうだ。
たとえば5chの古い表現に「中世ジャップランド」というものがあるが、これを日本人自らが使うのと、別の国が使うのではニュアンスが大きく変わってくるだろう。
なのでわたしは、この表現を使うのは避けることにした。
※ちなみに、なぜ日本人であるわたしが「中国」そのものを伏字で表す必要があると考えたかというと、カメラ関連の過去動画の翻訳で、中国について言及する必要があるかもしれないと思ったからである。
