みなさんこんにちは。
フィルムカメラ系VTuberの御部スクラです!
先日、東京都写真美術館で開催中の展覧会、
「日本初期写真史 関東編」と「瀬戸正人 記憶の地図」に行ってきました。
この記事では「瀬戸正人 記憶の地図」の感想を話したいと思います。
瀬戸正人 記憶の地図
2Fで開催中の「瀬戸正人 記憶の地図」なんですが、瀬戸正人の代表的作品を集めた展覧会です。
いくつか心に残った作品について簡単に感想なんですが、
Silent Mode 2020
現代美術の文法で正面からの女性ポートレートを巨大なプリントで並べた作品です。
被写体を女性だけに絞ったことについて、とくに説明がないまま展示されていたのが不可解でした。
しいていうなら、これはあくまでも想像ですが、作品のテーマが表面と内面、自分ということなので、男性よりも女性よりも表面で見られることが多い? というのは理由にすることはできるのかな、と思いました。
Picnic
瀬戸正人の代表作ですね。
代表作だけあっていちばんよかったです。
この作品は1995年から2003年にかけて撮られているんですが、カメラがシノゴの大判カメラなんですよ。
なので非常に画質がよい。
いまの時代から見ると、それが違和感を作り出していて面白かったです。
画質が良すぎて、パッと見ではいつ撮影された写真なのかわからないんですよね。
でもよく見ると、ファッションがかなり古い時代のもので、あれっ? となる。
制作したときそういう意図があったかわからないんですけど、そういう新しい見方ができる作品だと思いました。
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Living Room, Tokyo
東京に住んでいるさまざまな人の部屋を写した作品です。
そもそものコンセプトは東京に住む外国人の部屋、です。
これも瀬戸正人の代表作ですね。
すごくいいとは思うんですが、とくに今回ピックアップされた作品は、数が少ないので仕方ないとは思うんですけど、
ちょっとセンセーショナルでドラマチックな被写体に偏りすぎているのではないか、と思いました。
撮影されたのが1989~1994年ということで、当時にくらべて外国人が近所に住んでいることが身近になり、発表時の感覚とのずれが生じてわかりにくくなっている可能性もあると思いました。
いっぽうで、今回の展覧会、展示の方法が非常によかったです。
仮設の壁に実物大、つまり実際の部屋のサイズに写真を引き伸ばして、直接広告の粘着シートのように貼り付ける、という。
写真作品の見せ方って、べつに印画紙とかインクジェットプリントとか額装である必要ないんですよね。
瀬戸正人の作品が、というよりも、今回の東京都写真美術館の展覧会での展示の見せ方が本当に意欲的だと思いました。
展示というものに興味がある方、見に行くととてもおもしろいと思います。
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まとめ
というわけで、東京都写真美術館で開催されている展覧会の感想でした。
写美の展示、やっぱり非常に質が高いですね。
日本初期写真史と瀬戸正人、どちらも会期は2021年の1月24日までです。
この動画を投稿している時点ではとくに変更はなさそうですが、新型コロナウイルスの影響で変更もありうると思うので、詳しくは公式サイトでご確認ください。
ありがとうございました。
御部スクラでした。
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