みなさんこんにちは。
フィルムカメラ系VTuberの御部スクラです。
今回はフィルムの話です。
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上海申光400というフィルムを買った
この前、かわうそ商店さんで取り扱っている中国製のカラーネガフィルムを買いました。
それがこちら。
上海申光400というものです。
箱の側面にはShanghai Lighit Colour Filmとも書いてありますね。
フィルムそのものは普通の金属製パトローネに入っていて27枚撮りです。
DXコードっぽい印刷があるのですが、これは紙に印刷されているだけで機能しないので、感度は手動設定が必要です。
これ、モノクロフィルムの上海と同じブランドであるということしかわかりませんでした。
箱に書いてある上海劍誠實業有限公司というのをbaiduで検索してみたんですが、商社であるということしか出てこなかったです。
このあたり、詳しいことがわからないので申し訳ないのですが、さっそく撮影に使ってきたので、写真を流していきたいと思います。
使用したカメラは以前動画にしたTopcon 35-S、レンズはトプコールの44mm F2です。
こういうのでいいんだよ。中国ブランドレンズベスト3
ジャンクばかり漁るような人なので買えなかったのですが本当はこういうのが欲しかったというレンズランキングです。1位:TTArtisan 50mm F0.95 ASPH
クラカメブームも今は昔、カメラ趣味の本場はもはや中国なんじゃないかと思わせるブランド、銘匠光学。 MマウントでF0.95のレンズは趣味のための存在にほかならないのですが、それをいま作るというのは本当に粋だなあと感じる商品です。2位:TTArtisan 28mm F5.6(Mマウント)
35mm一本よりも50mmと28mmという人だったので、28mmレンズは好物でした。 ライカMマウントの28mmは安いレンズの決め手に欠ける焦点距離なので、中国製のこのレンズはありがたい存在だといえます。3位:FUNLEADER CAPLENS 18mm F8
何考えてるんだ! といいたくなるような広角レンズ。 昔だったらWaiWaiワイドのレンズを移植したりしてたのに。 もうこういう商品は中国の人に任せておけばいいんじゃないかな。上海申光400 撮影した写真
ということで、ちょっと遠出したときに撮影に使ったのですが、このフィルム、めちゃくちゃよく写るんですよ。
正直まったく期待していなかったので驚きました。
最近よくあるインディーズ系のフィルムって、中身が単なる期限切れフィルムだったり、KodakのGOLDあたりのブランドを替えただけだったりしますが、コダックのフィルムとは写りが違います。
印象としては、コントラストの高い写りをするなぁ、という感じです。
実際に自分の目で見た印象に近い写りをすると思いました。
KodakのGOLD200と比較
ところで、下の写真は某所にあるいい感じの神社の境内で撮ったカットなのですが、
ちょうどここでフィルムを撮りきったので、Kodakのゴールド200に入れ替えたんですね。
そこで同じ場所、ほぼ同じ角度で撮った写真を比較してみます。
下の画像がGOLD200のカットです。
もちろん、デジタル化したときに色を反転してレタッチしているのでその違いもあるのですが、GOLD 200のほうが、どちらかというと落ち着いた感じなんですよ。
もうひとつ、似たカットを出すと、
まずこちらが上海400。
次にこちらがKodakのGOLD200です。
こっちも明らかに違うのがわかると思います。
正直、これはかなり驚きでした。
いままで、KodakのGOLD200って、どちらかというと大味な写りをするフィルムだと思っていました。
でもこうして比べてみるとGOLD200の写りがなんだか地味に感じてしまうんですよね。
それから、わたしはカラーネガを自分で複写してPhotoshopで反転、色調を補正しているのですが、
KodakのGOLD200に比べて、上海400のほうが、オートの補正だけでも思った印象に近い画になってくれると思いました。
記憶に近い画を出してくれるフィルム
人間の目で見て記憶した景色と、カメラという機械で撮影した景色って、色やコントラストが大きく違うことがよくありますけど、
この上海400というフィルム、人間の記憶に近いコントラストと彩度で写ってくれるフィルムなのだと思いました。
27枚撮りで1000円以上するのでちょっと高いですが、いいフィルムを使えたと思います。
かわうそ商店の回し者じゃないですよ。
パトローネのシールをはがしてみた
さて、このフィルム、あきらかにパトローネの上にパッケージのシールが貼ってあるので剥がしてみました。
するとこんな感じです。
レンズ付きフィルム用のパトローネ、ということみたいです。
フジやコダックのレンズ付きフィルム用パトローネとはデザインが違うので出どころについてはわかりません。
あと、パトローネが流用されているだけの可能性もあるので、このフィルムがもともとレンズ付きフィルム用だったのかということもわかりません。
パトローネの流用については、ほかにはADOX Silvermaxのシールを剥がしたら、下から懐かしのForte Panが出てきたことがありましたね。
使用期限と現像について
最後に使用期限と現像についてなのですが、
今回買ったものは使用期限が2022年の12月まででした。
使った感じ品質に問題はなかったので、この期限は信用していいと思います。
それから現像ですが、C-41が指定されていて、普通にカラーネガの現像としてお店に出して大丈夫です。
今回はビックカメラで現像してもらったのですが、普通に店内仕上げでやってもらえました。
かわうそ商店の商品ページはこちら
かわうそ商店 / カラーネガフィルム 上海 申光 400 27枚撮り 1本http://kawauso.biz/products/detail.php?product_id=2075
最後に
ということで、中国製のカラーネガフィルム、上海 申光 400についての話でした。
わたしはもともとモノクロ暗室中心だったので、カラーネガはそこまで大きな描写の差はないだろう、くらいに思っていたところがあったのですが、今回、銘柄による差というのをかなり感じることができて興味深かったです。
基本的には今後もGOLD 200やColorPlus200を使うことになるとは思うのですが、機会があれば他にも使ってみたいですね。
ありがとうございました。
御部スクラでした。